前回は内反膝、外反膝になる要素について見て行きました。
膝関節の役割といえば、衝撃吸収と伝達でしたね。
膝関節の衝撃吸収と伝達は歩行や走行時に重要な要素ですが、安定させるためには軟部組織による制動が重要。
なので安定しないと軟部組織が損傷してしまいます。
今回はそんな軟部組織についてまとめていきます。
膝の軟部組織は靭帯、半月、軟骨でしたね
まずは軟骨を守ってる滑膜、滑液包、脂肪について見ていきます。
滑膜、滑液包と脂肪体
膝関節の関節包の内面は滑膜という物体で覆われています。
滑膜の中には滑液があり、滑液のおかげで私たちの関節は滑らかに稼働し、かつ関節軟骨に栄養を送ることができています。
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そんな滑液包は膝関節に14個も存在しており、それらは運動中の高摩擦を生じる組織間結合部に形成されています。
この組織間接合部には腱・靭帯・皮膚・骨・関節包・筋が含まれます。
単に滑膜の広がりだけの滑液包もありますが、そのほかの関節包の外側で形成されています。
この組織間結合部に過度の反復する外力を与えてしまうような活動は、滑膜胞炎をよく引き起こしてしまう原因になります。
次に脂肪体について見ていきます。
脂肪体とは大きさが様々ではありますが、関節包内部に位置し、線維性関節包と滑膜の間に挿入されています。
脂肪体はしばしば、膝関節周囲の滑液胞と連結しています。
脂肪と滑液は協同して運動している部位間で生じる摩擦を減らします。
膝関節で最も広範囲に存在する脂肪体は膝蓋上包と深膝蓋下包と連結しています。
半月の構造と機能
半月とは三日月状の線維性軟骨構造の円盤のような形状物になります。
半月は外側面が平坦もしくはわずかに凸形状のもので大腿骨と脛骨に挟まれています。
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半月のおもな機能は脛骨大腿関節での圧迫応力の減少になります。
半月のそのほかの機能として、運動中の関節安定化、関節軟骨の潤滑、摩擦の減少、固有受容感覚の供給、膝の関節包内運動の誘導補助になります。
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半月は脛骨についていますが、それには2つの靭帯が関与しています。
それが冠状靭帯と膝横靭帯です。
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半月は脛骨と隣接する関節包に冠状靭帯という靭帯を介して付着します。
この冠状靭帯は比較的緩いもので、半月(とくに外側半月)は運動中、自由に回旋可能となっています。
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膝横靭帯は、細い靭帯で内側半月を連結しています。
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そして半月はまた面白いことに筋肉も付着しています。
大腿四頭筋と半膜様筋は両側の半月に、膝窩筋は外側半月に付着します。
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半月につく筋肉の役割は膝関節を運動する際に半月を安定化のために付着しています。
逆説的に大腿四頭筋、半膜様筋が機能していないと半月は安定しないと、負担がかかります。
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半月の血液供給は末梢側付近で最も多いです。
血液の隣接の滑液や関節胞内の毛細管から供給しています。
内側の半月は実質的に無血管なので損傷した場合はほぼ再生は不可能なので注意が必要です。
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半月はスポーツなどでも外傷しやすいので注意しましょう。
今回はここまで